さくらい乳腺外科クリニック

紀三井寺駅徒歩8分大駐車場完備・国体道路沿い

TEL:073-448-3366

乳がんについて

乳がんは女性のがんの中で最も多く、年々罹患数は増えており、2018年には年間95000人がかかり、12000人が乳がんでなくなっています。 現在、女性の12人に1人が乳がんにかかると言われております。
日本人の場合には乳がん好発年齢は40歳後半と60歳代半ばの2つのピークがありますが、20代や30代の若年性乳がんの方も増えてきており、一方、高齢の方でも乳がんにかかる可能性があります。 乳がんは早期発見できれば、ほとんどの方が治る病気となっており、決してこわい病気ではありません。 みなさまの笑顔にために、乳腺専門医による最善の診断をお約束しますので、定期的な検診を受けるようにお願いします。

自己検診のすすめ

乳がんの早期発見のために、毎月1回の自己検診と,年1回の検診が良いといわれています。 検診後の保証期間は3~6ヵ月と考えられ、また1年1回の検診よりも乳がんの場合には月1回の自己検診の方がまさることもあるので中間期癌発見のためにも自己検診は重要です。 毎月1回の自己検診を行っている女性が自己発見した乳癌のしこりの大きさは、自己検診を全く行っていない女性の場合に比べ、明らかにしこりは小さく、病期も早期で、その結果,乳癌による死亡が減少したという報告があります。 また、しこりの自己発見から治療開始までの期間が長ければ長い程、乳癌で死亡する率が高くなるという報告もあります。 30才以上の女性は、自己検診法を月1回実施(生理のある人は生理が終ってから5日目位)して、もし乳房に何等かの異常があれば、ためらわずにすぐ専門医を受診することをお勧めします。

自己検診の方法

視診:自分の乳房の状態の見かた

入浴時等に鏡の前に立って、図1の様に両手をおろした場合とあげた場合の乳房のかたちがいつもと変りないかをよく観察します。 この時に乳房の皮膚の局所的なたかまり(膨隆)、へこみ(陥凹)、はれ、発赤、潰瘍などの有無、乳頭の陥没、しっしん、びらんなどの有無をしらべます。

触診:自分で乳房内のしこりを発見するには。立位又場合(入浴時に行いましょう。)

右側の乳房を触診する場合には,左手の人差し指、中指、薬指をそろえ,乳房にたっぷりと石鹸を塗布し、乳房を皮膚の上から胸壁に向って、 指にあまり力をいれないで軽く圧迫する様にすべらしながら、図2の如く鎖骨部から腹側へ何回もくりかえし、約1分間の時間をかけて乳房をくまなく触診します。 検診側の上肢を挙上した場合と、 下におろした場合の2回を行う事を原則とします。ついで反対側の乳房も同じ様に触診します。

臥位で行う場合

あおむけにねて,乳房が外にたれないように、胸壁の上に平均にひろがるように触診側(右側をさわる場合には右肩の下)の背部に枕をいれます。乳房の内側半分を調べるには右腕を頭の後方にあげ 左手のそろえた4本の指の腹で、体の外側から内側へ上から下へ、軽く乳房をおさえる様に触診します。
乳房の外側半分を調べるには,右腕を自然の位置に下げ、左手のそろえた4本の指の腹で体の内側から外側へ、 下から上へと触診し、最後にわきの下のリンパ腺も触れてみます、この要領で左乳房の触診も行います。